あだ名があると親しみや、愛着を感じますよね⁉スペイン人がすごくフレンドリーに感じるのは、ボディータッチなどのスキンシップが多いのもあるのですが、呼び方!これも関係していると思います。
ちなみに、私の中学時代のあだ名は→浦ピー
高校はうら。大学は浦吉。
「あやか」というありふれた名前だったから??
まるで本名かのように、あだ名で自己紹介する人、おじいちゃんの事を「鼻ぺちゃ」と呼ぶ家族ꉂ(ˊᗜˋ*)恋人の事を「私の人生」と呼ぶなど。とにかく面白いスペインのあだ名文化。
今日は、友達同士で呼び合うフランクなあだ名や、恋人同士の呼び名、私のあだな(笑)、そしてオシャレなあだ名、沢山の「スペイン語のあだ名」紹介していきますね。
ワーホリを考えている方などは、日本語の名前が憶えて貰いにくかったりするからEnglish name の参考になるかも??
目次
まずは基礎知識
まずは基礎知識として、スペイン語で「あだ名」とは「Apodo」アポドと言います。
私の名前は「あやか」ですが、私のパートナーUnaiは私の事を「もち」と呼び、私の家族は「あーやー」と呼びます。
日本語的には、「もち」「あーやー」どちらも本当の名前とは違うので「あだ名」になるけど、あーやーはApodoではありません。「もち」がApodo。
例えばUnaiのいとこ達。
ベアトリス→ベア
アシエル→アシ
これはApodoでは無くてただ短縮されただけ。ではApodoとはどんなものがあるのか??
定番のあだ名
まずはスペインで定番のあだ名Apodoから。主におじいちゃん世代、いやそれよりもっと前から使われている名前がそう。
例えば、フランシスコ、ホセ、アントニオ。これらのApodoは、
フランシスコ→パコ、パキーヨ、パンチョ、キコ
ホセ→ペペ
アントニオ→トニン、トニョ
私達の友達にフランシスコがいますが、初めて会った時に「彼はパキーヨだよ」と紹介されたので、パキーヨという名前だと思っていました。でもパキーヨの彼女はパコって呼んでいるし、パンチョと呼ぶ人もいるし、キコと呼ぶ人もいるし。。。とすごい困惑していた私。
スペイン人にとっては、パコと紹介されても→「本名はフランシスコか」とすぐ分かるそう。
でも私からすると、パキーヨなのにフランシスコ?
ホセなのにペペ?
原形と全然違うじゃん!って思うけど、パはどこからきた?ぺはどこから来た?ってね。(笑)
昔はあまり沢山の種類の名前が無かったから、家族間で同じ名前とかよくあったそう。
ウナイの家族でいうとおじいちゃん、叔父さんの名前は二人ともアントニオ、お父さんはホセ・アントニオ。
ほぼ一緒じゃん!とツッコミたくなっちゃうけど、よくあることだそうです。
女性の名前の定番は、例えば。
ホセファ→ぺパ、フェフィ、フェファ
といった感じ。ちなみにホセファはUnaiのおばあちゃんの名前です。
親しい間柄で使うあだ名
あだ名というか呼び方の話なんですが、スペインや中南米の人たちは親しくなると名前の語尾を変形させて呼び合ったりします。例えば、
あやか→あやきーた
ウナイ→ウナイシート
ペペ→ぺピート
みたいな感じ。女性の名前は語尾が「あ」で終わる音、男性は語尾が「お」で終わる音に変形させます。
人の名前だけじゃなくて、名詞にも応用したりします。例えば、
Perro(ペロ)犬のこと→ペリート
Gato(ガトー)猫のこと→ガティート
みたいな感じ。動物の場合もメス犬ならペリータ、メス猫ならガティータとなります。
この呼び方を「縮小辞」というのですが、「小さい」とか「可愛らしい」みたいな意味がこめられているので、子犬や小さいものを呼ぶときに使ったり、親しくなった人を呼ぶときに使われています。
日本人の名前で応用すると、きっとこんな感じかな?
なつき→ナツキータ
あんり→アンリータ
ななこ→ナナキータ
私はオーストラリアでヨガの学校に通っていたのですが、ラテン系のクラスメイトは私の事を「あやきーた」、もう一人の日本人の子(名前はこなつ)の事を「こきーた」と度々呼んでいました。
スペイン語で有名な曲、デスパシートの中の歌詞→ポキートポキート。
これもPoco(ぽこ)少しという意味をポキートほんの少しに変形させたもの。
友達同士で使われる呼び名
名前の語尾を変える呼び方以外に、こんな呼び名があります。
Primo(プリモ) 意味はいとこ。でも仲良しの友達の事をプリモ、プリマ(女性の場合)と呼んだりします。
Tio(ティオ) 意味は叔父さん。でも、友達間でティオとよく呼び合っています。叔母さんはティア。
個人的に私はこの二つの単語好きなんですよね~。音的にオシャレで可愛らしい~♡
恋人へ使う愛称
次は恋人同士の愛称について。もうね、沢山あるんです呼び名が!英語もダーリンとかハニーとか色々あるけど、日本語があまり恋人に対して愛称がないせいか、最初はすごく新鮮でした。今回は定番の3つを紹介しますね。
Mi Vida(ミ ビダ)→My life 、つまり私の人生。
人生のように大切な存在、みたいな意味。恋人の事を「私の人生」と呼ぶなんて、日本語で考えると重すぎる!さすがスペイン人!(笑)
Mi corazon(ミ コラソン)→私の心臓、私のハート♡
これもまた凄い呼び名だ~。心臓は一つしかないし、無くては生きられない、恋人に対してもそんな風に呼ぶことがあるそう。ちなみに、私は上記二つは呼ばれたことありません。
Mi Amor(ミ アモール)→私の愛=恋人て感じ。
英語でいう所のMy loveみたいな感じかな?私達が1番使っている呼び方はコレ。まるで私の名前のように、「ミアモールおはよー」とか「ミアモール今日仕事何時から?」という感じで話しかけてきます。
でも恋人間だけでなく、結構女の子同士で呼び合ったり、親が子に対して呼ぶこともあるので結構フランク?
一度バルでお会計しようとした時店員さんに、ちょっと待ってねミ アモールと言われて、私はびっくりしてしまいました。
でも、こんな風に誰にでも使う人もいて、地域によっても違いがあるみたい。
例えばカナリア諸島では結構頻繁に使われているミアモール。でもスペインの北部バスク地方では、他人にはあまり使わない。一方スペイン語圏のキューバだと、本当に誰にでも、なんなら初対面の人にでも使うそうです。
日本もそうだけど、やっぱり北と南で文化や言葉遣いは全然違うんですね♪
音が可愛い、意味が面白いあだ名
Unaiの家族や友達についているあだ名Apodoが可愛くて、オシャレですごく好きなので紹介しますね♪
〇チャト 平たい、鼻が低くて平べったい→鼻ぺちゃという意味。
実はこのあだ名、Unaiのおじいちゃんのあだ名。確かに鼻が低くて、顔立ちはなんとなく沖縄人ぽい。
息子たち、孫たち、おばあちゃん、家族皆が「abuelo(おじいちゃん)」では無く、チャトと呼んでいます。
失礼かな?と思ったけど、全然そんな事はなくて、むしろチャトと呼んで~て感じでした。本名がアントニオなので、チャトの方が音的にお茶目で親しみやすい印象だからかな?
〇コネホ 兎という意味。
仲の良い友達同士でコネホと呼び合っているUnai。Unaiのパートナーという事で、私はコネハ、もしくはコネヒータと呼ばれています。ちなみに、バルセロナ出身の友達はスペイン語以外にカタラン語を話すので、カタラン語で兎を意味するコニー、コニールと呼び合っています。
English nameが欲しいうさぎ年の子→コニーってどうかな?可愛くないですか?
番外編~私のあだ名~
ちなみに私のApodoは今のところ、こんなにあるんです↓↓(多すぎですよね(笑))よく呼ばれる順にあげていきますね。
- Mochita(モッチータ) 私がお餅が大好きだから。もち、モッチーと呼ばれたりもします。
- Buddhita(ブッディータ) 私が丸顔な上によくポニーテールをするので髪がないように見え、更にブッダのように眠そうな顔をしていていることが多い+基本的に性格が温厚でブッダのようだからだそうです。Mi buddha(私のブッダ)と呼ばれることもよくあります。(笑)恋人の事ブッダと呼ぶって、、、どうなんだろうか?(笑)
- patti(パティ) これ、なんと「もみあげ」という意味のPattilla(パティ―ヤ)からきてます。Unai的に日本人女性はもみあげが長いらしい。(笑)私もよく、もみあげをいじられてます。(笑)
- Chula(チュラ) 綺麗、美しい、イケてる、という意味の他に気取ってる、みたいな意味があり、私が調子に乗っている時に主に呼ばれます。調子乗ってると痛い目みるぞ、チュラ!(orチュリータ)と言われてます。(笑)
- balloonsito(バルンシート) バルーン(風船)からきた名前です。これも私が丸顔だから気づけばこう呼ばれていました。
- のんきorのんきーた Unaiがすぐ覚えた日本語の一つ。理由は私がのんきだからです。
- Friolera(フリオレーラ) フリオレーラはスペイン語で寒がりという意味。私はかなり寒がりなのです。
- Mallorca(マヨルカ) マヨルカ島からとった名前。スペインドラマのLa casa de paperで、登場人物の名前が様々な国の都市の名前なので、私達も真似してつけたんです。私がマヨルカ、ちなみにUnaiは博多(笑)
- Loca de la pradera(ロカデラプラデーラ) 私が何かCrazyな事をした時に呼ばれます。スペイン語のスラングです。
これ以外にも、先ほど紹介したミアモールやプレシオサ(可愛い、美しい)、プレシオシーシーシマ(美しい)、と呼ばれたり。
2人でいるときに、あやかと呼ばれる事はほぼありません。よくこんなにあだ名が出てくるな~と感心します。最近はミスハッピーという、新たなあだ名も登場!逆にロカデラプラデーラはあまり呼ばれなくなりました。
ちなみに私もUnaiと呼ぶことはほぼなく、基本「もち」と呼んでいます。MochitaとMochito。2人とも「もち」なので、周りからすると、かなり紛らわしいと思います(笑)
スペインのあだ名文化、楽しんでもらえたでしょうか?使えるあだ名はあったかな?
スペインについて、他にもこんな事知りたい!などリクエストがあればコメント頂けるとすごく嬉しいです♪
ここまで読んでくださって、ありがとうございました(◡̈)/♥︎